IT エンジニアの面接、未経験だから自分をどうアピールすればいいか分からない…。
ITキャリアに興味はあるけど、面接に対する不安で足踏みしている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、未経験の方が IT エンジニアの面接で成功するための 3 つの心得を、採用経験者の視点から具体的にお伝えします。
この記事を読むことで、面接への実践的対策に取り組むことができ、自信を持って面接に臨めるようになりますよ!
- IT 歴 20 年のエンジニア
- 大学、研究所、自社開発企業でプログラミング、サーバ、ネットワーク、クラウド、社内情シスなどの多種の業務を経験
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未経験者が IT 面接を成功するための 3 つの心得
いきなり結論から入りますが、IT 未経験でエンジニア面接を成功させるためには次の 3 つを心掛けましょう。
- IT への興味関心を行動力で示す
- 自らの言葉で語る
- 面接官の気持ちを汲む
早速ですが、それぞれについて具体的に解説していきますね。
① IT への興味関心を行動力で示す
エンジニア職として就職を目指す場合、一般的には企業側はその技術力を見ることになるわけですが、未経験者には実績や経験がないのでそのポイントを評価することができません。
そこであなたが心掛けるポイントは IT への興味関心を行動力で示す ことになります。
IT に関しては教材も豊富で、オンラインで学べる環境も様々な形で存在します。次のような様々な選択肢がありますので、あなたが手掛けやすいと感じるものを選んで、手と頭を動かしてみましょう。
未経験でもできる IT への取り組み 6 選
- ① オンライン学習プラットフォームでプログラミング学習
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Progate や Udemy、 Paiza などのオンライン学習プラットフォームは手軽に始めることができ、レッスンやコースを完了して修了証を得たり、スキルチェックでレベルを測ることもできます。
- ② 書籍から IT の基礎知識を学ぶ
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体系化された IT 知識を得るには読書が最適です。「IT 初心者 本」で検索すると様々な書籍が紹介されているので、興味が湧いたものを 1 冊手にとってみるのをオススメします。
- ③ 技術系 YouTube や PodCast を視聴する
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動画や音声での IT 系の発信も盛んになっています。「エンジニア YouTube」、「IT PodCast」で検索すると様々なチャンネルや番組がオススメされています。面白そうなものがあればチャンネル登録してみましょう。
- ④ IT イベントやカンファレンスに参加
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「ITイベント カレンダー」などで検索すると、様々な IT 関連のイベントを見つけることができます。国内で開催されるものも多く、無料なものも少なくありません。興味を持てるものがあれば参加してみましょう。現役のエンジニアがブースで解説していることもあり、会話する機会が得られるかもしれません。
なお、勉強会やオンラインコミュニティへの参加もエンジニアの学びの手段としては有効ですが、全く未経験な人が参加するには敷居が高いかもしれません。
- ⑤ IT 資格の取得にチャレンジ
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IT 系には多くの資格があります。基礎の学習機会として、また知識を修めた証を得る手段として資格取得にチャレンジするのも有効です。
IPA (独立行政法人 情報処理推進機構) による国家資格 が有名ですが、他にもクラウドベンダー最大手の AWS (Amazon Web Services) による資格 や代表的なネットワークベンダーである Cisco が認定する CCNA などもあります。Webサービスの多くで利用される OS である Linux の技術者育成支援組織 LPI Japan による資格 もよく知られていますね。
- ⑥ クラウドサービスを使って簡単なウェブサイトを構築
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AWS や Google Cloud といったクラウドサービスは始めるだけなら簡単ですし、一定の無料枠があるのでちょっと触ってみる分には費用もかかりません。HTML の知識を少し学べば、簡単なウェブサイトを作ることもできますので試してみてもよいでしょう。
これらの取り組みは、残念ながらエンジニアの実績としては見なされにくいものです。しかし、IT について自分から行動して学ぼうとする姿勢を伝えることで、あなたが自ら成長できる人材である可能性を面接官に感じてもらえるでしょう。面接官の期待を高める事ができれば面接はより成功しやすくなります。
もしもオンライン学習プラットフォームでプログラミングを学んでみよう!と思ったのであれば、こちらの記事も是非参考にしてみて下さいね!プログラミング独学成功への秘訣を、りもじい自身の実体験を元にまとめています!
また、ここに挙げたもの以外にも、興味が沸いたものがあれば是非取り組んでみてくださいね!そもそも IT って…?と不安になった方はこちらの記事もご覧くださいね。
② 自らの言葉で語る
次の心得は、面接の場では自らの言葉で語るということです。
面接に自信がないと、つい「面接官が好印象を感じるであろう回答」を集めておいてそれで面接に臨む方もいらっしゃるようです。しかし、その手の「良回答集」は少し深堀りの質問をされるとすぐに底が見えてしまいます。面接官は「あぁ、この人は自分を誠実に表現しない人なのかな」と感じてしまい、あなたの印象が悪くなりかねません。
あなたが面接の場で「この企業は自分に合う場所なのかな?」を見定めようとしているように、面接官もまた「この人はチームに馴染んで成長し、会社に貢献してくれるようになるのかな?」を見極めようとしています。会社側が良い側面だけを見せてくるとあなたも警戒しますよね。面接官もまた、当たり障りのない受け答えでは心が動きません。
「自らの言葉で語る」と表現されると難しく感じるかもしれませんが、これはあなたが親しい人との普段の会話の中で行っていることです。親しい人とリラックスして話をしていると、その相手ならではの「らしい」表現や主張を感じることってありますよね。あなたも相手からそう見えているわけで、普段から自らの言葉で語ることはできてるんですね。
面接でこれができなくなるのは、自分のキャリアや将来についてのコミュニケーションを普段とっていない事が多いためです。考えたり話す機会がないと、イメージは漠然としたままでなかなか形になりません。そのまま面接に出向いてしまうと、適切な言葉が出てこなかったり、取ってつけた無難な受け答えで時間切れになってしまいがちです。
面接で予想される質問に対して、面接官に自分の本来の姿を適切に伝えられる言葉を自問しておくのが有効です。これを繰り返しておくことで、面接の場で全く想定外の質問をぶつけられた場合にも、その場で考えて自分の言葉で応えることができるようになります。
自分の言葉で語れるという力は、面接官に「この人は自分の考えをしっかり持ち、それを自分の言葉で伝えることができる」と魅力的に感じてもらう上でも、またあなたのキャリア全般においても大きな武器になりますよ!
自らの言葉で語る力は、準備次第で大きく伸ばせます。特に志望動機を作る機会は、あなたの考えや経験を凝縮して表現する絶好のチャンスです。こちらの記事では AI を活用してあなたらしい個性的な志望動機を作る方法をお伝えしています。ぜひ参考にしてみて下さいね!
キャリアビジョンを自分の言葉で語る上では、IT エンジニアを選択するメリットがあなたにとって何であるかを知っておくのも大切ですね。りもじいの実体験からエンジニアのメリットをまとめた記事もありますので、気になる方は参考にしてみて下さいね!
③ 面接官の気持ちを汲む
最後の心得は採用を担当する面接官の気持ちを汲む、になります。
面接という段階に至っている時点で、面接官はあなたに期待し、あなたが一緒に働いてくれると良いなと考えています。面接官は面接という場を使って、あなたの良いところを引き出し、あなたが会社に入っても大丈夫ということを客観的に示そうと努力します。
あなたはそんな面接官に協力するというスタンスで面接に望みましょう。面接官の質問に答える際には、なぜその質問が今自分に対して向けられているのかを一度考えてから回答することを心掛けましょう。この意識が少しあるだけで、会話が噛み合うようになり、面接成功へも近づくことができます。
まずは 3 つの心得についてかいつまんで説明しました。ここからはなぜこれらが重要なのか、採用経験者の視点から詳しく解説しますよ!
ITエンジニア採用の面接官が本当に求めていることを経験者が解説
ここまで IT 面接を成功させるための 3 つの心得をお伝えしましたが、その理由については詳しく述べていませんでした。
この 3 つがなぜ重要なのか。それは未経験の IT エンジニア志望の新人を迎え入れる側が次のような事を考えているためです。
- 未経験でも良いけどエンジニアとして自ら成長してほしい
- 粘り強く考えて自分なりの答えを主張してほしい
- 相手の本質的な要望を見抜く力を鍛えてほしい
ここからはこのような事を企業が考えている理由と、3 つの心得との関係を詳しく解説しますね。
未経験でも良いけどエンジニアとして自ら成長してほしい
IT エンジニアを志す未経験者を受け入れる企業側は、とにかくその人が自ら成長してくれることに期待しています。
もちろん企業としても IT エンジニアがすくすく育ってくれる環境を整える努力はしています。先輩や上司もあなたのキャリアアップをフォローしてくれます。
しかしながら、やはり成長には本人の意欲や行動力が不可欠です。それなしでは周りの人や環境がどれだけ良くても IT エンジニアの育成は困難です。
また、IT の世界では技術が日々進歩しているため、会社で今使われている IT 技術が最新のものであっても、いずれは古くなり廃れてしまいます。つまり、会社が競争力を高めるためには技術のアップデートも必要になるわけです。自ら成長することができる人は、自然と外の世界の情報や技術を仕入れる能力が高まっていきます。そのような人は会社の技術を積極的にアップデートしてほしいという会社の期待にも応えられるようになるわけですね。
面接の場では積極的に自ら考えて行動できることを示していきましょう。面接官に「この人は自ら成長できるタイプの人材だ」と感じてもらえれば面接の成功にグッと近づきますよ!
粘り強く考えて自分なりの答えを主張してほしい
これから IT エンジニアを目指す人が期待されるのが、粘り強く考えて自分なりの答えを主張する力です。
IT の世界では実務においては初めから正解が分かっていることはほとんど無いため、これは特に身につけてほしいと期待される力の 1 つです。
初めから正解が分からないというのがどういうことなのか、IT システムの構築を例に挙げて解説します。
あるシステムを構築する際、どの技術を使うべきか、どのように設計すべきかは、次のような要素によって変わってきます。
- ユーザーの要求や期待
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クライアントやユーザーが求める機能や性能によって、適切な技術やアプローチは異なります。例えばリアルタイム性が求められるサービスであれば、高速なレスポンスを重視した技術を選択する必要があります。
- 予算やリソースの制約
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プロジェクトに割ける予算や、開発者のスキルセットによって、現実的に選択できる技術や手法が決まります。高度な技術を使用したくても、それに対応できるエンジニアがいない場合は別の選択肢を検討せねばなりません。
- 技術のトレンドや将来性
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現在の技術トレンドやその技術が将来も使われ続けるかどうかも重要な検討事項です。古くから使われている技術は信頼性が高い一方で、将来的にサポートが難しくなるリスクがあります。
ここで挙げたものはあくまで一部であり、現実にはこの他にも様々な要因が関係してきます。
正解は無いなどと言われると、「じゃあ物事はどのように決まっていくのか?」と疑問に思いますよね。正解がない IT の世界では次のようなプロセスによって物事を決めていきます。
プロジェクトを始める際に、誰がユーザーなのか、ユーザーのどのような問題を解決するのか、そのためにどういった機能が必要か、といったシステムの要件を可能な限り明確に整理します。
整理した要件を実現するための方法は数多く考えられます。使用するプログラミング言語、システム全体の設計、データ管理の方法など、具体的な技術的選択肢がここで出てきます。予算や開発期間、開発者のスキルセットや技術のトレンドなどを考慮しつつ、無数の選択肢の中からいくつかの有力な選択肢を用意します。
検討したアプローチの中から最も適切であろう方法を選びます。分かりやすく「こちらが良い」を決めることが難しい場合もあります。その分だけ決定する方針に対して、関係者全員が納得感を持って合意形成に至ることが重要です。
実際にはこの後に開発や結果の検証というプロセスが続きますが、ここでは物事の決め方という点にフォーカスして STEP 3 以降は割愛しました。要件の整理、選択肢の用意、合意形成といったそれぞれの点で IT エンジニアが自らで正解に近い選択肢を作り出そうとしていますね。
IT のシステムの開発や運用はこのように進められており、あらゆる状況に適した完全無欠な正解はまずありません。あなたがその時点で理解していることに基づいて「これが現時点で最も適切である」という暫定的な答えを自ら作り、その妥当性を周囲に主張して物事を推し進めていく力が求められます。
もちろん、未経験者が面接の場で IT の知識に基づいた実用的な主張をすることが難しいことは面接官もよく分かっています。面接の場でアピールできるのは、一つ一つの受け答えについて「なぜ?」と自問しながら自分なりの言葉で話すことです。想定内の質問にも油断せずしっかり熟慮しながら回答し、想定外の質問にも諦めずに何かしら捻り出す努力を示しましょう。
面接官から「この人は今のレベルでは難しい問いに対しても諦めずに向き合う粘り強さがある。」と感じてもらえれば、面接の成功に一歩近づきますよ!
相手の本質的な要望を見抜く力を鍛えてほしい
あなたはいずれ IT を学ぶ立場から、IT システムを創る側に立つことになります。そんなあなたに期待されるのが、何かを要望された際にその本質的な要望を見抜く力です。
要望をそのまま受ける vs 本質を追求する
まず、要望への応え方が 1 つではない事を、例え話でご説明します。
友人から「カメラの調子が悪いから新しいスマホに買い替えたい」と相談を受けたとします。一見するとその要望にそのまま応えることが最良のように思えますよね。しかし、表面的にそのまま要望に応えるか、本質的な要望に応えるかで結果が変わってきます。
- ① どのスマホに買い替えるか相談に乗る
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カメラの使い勝手で選んだ新しいスマホに無事買い替えました。ただしスマホ買い替えの費用は高くつきました。
- ② カメラの動作不良について調査する
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「カメラの調子が悪い」という状況を深堀りし、一緒に原因を調査することにしました。少し調べてみると以前にインストールしたアプリが怪しい事が判明。試しにアプリを削除してみると、カメラが無事に正常動作するようになりました。
ここで例示したお話では、多少の予備知識と少しの手間によって、②では①に比べて新スマホの費用がかからずに問題を解決できました。
なお、友人としても初めから高いお金を掛けてスマホを買い替えたいと思っていたわけではありません。しかしカメラの調子が悪くて困っていて、スマホを替える以外に方法が思い当たらずにそのような形で相談してしまったわけです。
なお、この例え話では②で解決できて良かったわけですが、現実ではもちろんそうならないこともあります。調査しても結局ダメでスマホの買い替えせざるを得ず、結局お金もかかるし調査の時間もとられた、ということもありえます。
ただ、何万円もするスマホの買い替えを避けるために、数十分程度調査するのはダメ元でも価値がありますよね。ましてや IT システムとなると、かかる費用は遥かに大きくなります。要望の本質を追求する価値も非常に高まるわけですね。
要望の処し方が IT システムの未来を分ける
あなたが IT システムに携わり、責任ある立場になると、数多くの人から様々な要望を受けることになります。ここで要望に応えようというスタンスはとても大切なのですが、その応え方によって大きく結果が異なってきます。
要望を出す人の多くが将来のあなたほど IT に詳しくはありません。したがって上記の「友人」のように表面的には不適切な要望を挙げざるを得ない人も少なからずいます。
表面的な要望を鵜呑みにして言われるがままに対応していると、費用や開発リソースを浪費することになったり、システムが一貫性を失いサービスが不安定になりかねません。
IT システムがユーザから支持され続けるためには要望に応えることは必須なのですが、その応え方にも善し悪しがあることを IT エンジニアは理解しておく必要があるわけです。
面接官の本質的な要望を見抜こうとする姿勢が大切
このような理由から、相手の発言や態度の奥に見え隠れする、本質的な要求を探る力が IT エンジニアにはとても大切です。面接の場では、面接官の発言が何を意図するのかをよく考えてみましょう。分からないなら質問してしまいましょう。面接官に「この人は相手の事をよく理解しようと努力してるな」と印象づけることができれば、面接成功の確率を高めることができます!
面接対策:実践方法 3 選
ここまでに面接成功のための心得と、なぜそれが重要なのかを IT エンジニア採用担当者としての経験に基づいて解説しました。
最後に、面接対策の実践方法として次の 3 つを紹介します。
- IT への取り組みをアウトプットする
- 対立する主張の落とし所を探るトレーニングを行う
- 面接官との共通点を探る
IT への取り組みをアウトプットする
先程挙げた 未経験でもできる IT への取り組み 6 選 のいずれかにチャレンジしたら、その成果を GitHub やブログなどに是非アウトプットしてみましょう。独自性のあるメッセージによって、あなたが IT に対して積極的に取り組んでいること、そしてあなたが自分で考えて自分の言葉で語れることを面接官に強く印象づけることができます。
GitHub とはプログラムを管理・共有できるオンラインプラットフォームで、他の人との共同開発を簡単に行えるようバージョン管理やコードレビューのサポート機能などを提供しています。個人向けの Free プランであれば無料ですし、個人のプログラムをひとまず公開したい時にも便利です。
ブログは自分で立ち上げても良いですが、Qiita などの情報共有サービスを利用するのがお手軽ですね。Qiita には 初心者タグ もあり、学びや経験を共有する記事も数多くあります。例えば次のように整理して学んだことをアウトプットしてみると、あなたならではのユニークでオリジナルな表現を生み出すことができます。
IT 未経験者向けの学びのアウトプットのフォーマット例
- ① 学習の目的
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はじめに学ぶ目的を説明しましょう。自分が何を目指して学びを進めているのかを具体的に書くことで、読者にとってもその学びがどのような価値を持つのかが伝わりやすくなります。
また、可能なら今の立場や IT の経験、そしてどのような背景から IT を学び始めたかも記しておけると良いですね。読者もその前提で文章を読んでくれるようになります。
- ② 学んだ内容の要約
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次に、学んだ内容を簡潔にまとめましょう。あなたがどのようなスキルや知識を習得したのか明確にしておくことで、読者がその文章の先を読むかどうか判断しやすくなります。
ここでは学びの幅や深さを伝えることが目的になります。要点を押さえて簡潔に伝えることが大切です。自分が学んだことって要するに何だったんだろう?ということを自問して整理してみて下さいね。
- ③ 学びの過程で直面した問題とその解決方法
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ここからは、学習の過程でどのような課題に直面したのか、それをどうやって解決したのかを詳しく具体的に書いていきます。学習を進めていると「よく分からない」とか「期待したように動作しない」など思いがけない壁が立ちふさがります。しかし、そこで何を考えどのように解決しようとしたかという試みがあなたのオリジナリティを表現するチャンスになります。
例えば、「プログラムが期待したように動作しない」というトラブルが生じたとします。この場合に、何をもって期待と異なると理解しているのか、問題解決へのアプローチをどう模索するか、参考にできる情報源にはどのような選択肢があるのか、といった事を表現すると人によって千差万別になります。
結果として問題を解決できればその能力をアピールできるエピソードになるでしょう。しかし、逆に解決できなかったとしても、何を考えてどのようにアプローチしたのかというプロセスは、あなたの今を伝える有益な情報として相手に伝わります。
あなたが何を考えてどう行動したのか、ぜひ詳しく書いてみて下さいね。
- ④ 学びの成果
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学んだことの成果をまとめてみましょう。どのような成果物が生まれたのか、もしくはあなたが得たもの何であるかを表現することで、あなたの目標に対してどのような歩みを進めたのかも明確になります。
- ⑤ 今後の学習や実践の計画
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最後に、今後の方向性も示しておきましょう。あなたがこれからどうあろうとするのか読者が知ることができます。あなたの向上心や継続的な学びへの意欲を読者に伝えるメッセージになると良いですね。
プログラムでも文章でも、あなたが作ったものを公開することであなたの特性や地力を分かりやすく伝える事ができます。面接の場でもより深くコミュニケーションを行うキッカケになるのでぜひ取り組んでみて下さいね。
対立する主張の落とし所を探るトレーニングを行う
次に、対立する主張の落とし所を探るイメージトレーニングによって、面接官の気持ちを汲む力と、自分の言葉で語る力を高めましょう。
面接では、あなたの意見や希望と企業側の期待や方針が必ずしも一致しない場合があります。このような対立が生じた場合、「縁がなかった」とあっさり諦めてしまうのはもったいないです。一方で、あなたの意志を抑圧して企業側に合わせてしまうのは本来のあなたを偽ることになり、望まない職場を選ぶリスクが高まります。
意見に相違が生じたとしても、あなたの意志を守りつつ、企業側の考えも尊重し、双方が納得できる解決策を見つける努力が大切です。これは ITエンジニアとして働く際にも重要なスキルであり、面接の場でその能力を示すことができれば、面接官もあなたに好印象を抱きます。
ここで 1 つ、企業の期待と応募者の希望に相違が生じがちな例を挙げてイメージトレーニングを試してみましょう。
多くの企業では、採用した人には長く働いてほしいと期待します。特に経験が浅い人を採用する場合、入社後しばらくは本人が生み出す成果よりも周囲がかける教育コストの方が大きい場合もあり、すぐに辞められてしまって教育コストを「持ち逃げ」されてしまうのではないかという懸念もあります。仮にそのリスクは脇に置くとしても、せっかくのご縁で一緒に働くことになるのだから、企業文化に馴染み、その人自身が成果を上げて魅力を高め、また新しい人を惹きつけてさらに企業の発展に貢献してほしいと考えるのは自然なことですよね。
一方で現在は 一箇所で長く働くことを前提にはしたくない 応募者は少なくありません。転職サービス doda を運営するパーソルキャリア株式会社が公表した転職サイト登録動向結果によると Z世代の「将来を見据えて転職サイトに登録する」という価値観は定着傾向に あるとのことで、「いずれは転職も視野に」と考えることが一般的になってきています。未経験から IT 職へのキャリアチェンジを考える場合、まずは実績を積もうと、やむを得ず本来希望する条件ではない職場を選んでしまうこともあるかもしれません。そのような状況下では、できるだけ早く転職によって次のステップに進みたいと考える応募者がいても不思議ではありません。しかしそれは 企業側の期待とは対立する考え方 でもあります。
仮にあなたがこの応募者のような状況だとして、このような場合の落とし所の探り方をイメージしてみましょう。
- あなたが希望する条件をキャリア目標と絡めて具体化する
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あなたが、「実績をつけたら転職して次のステップに行きたい」と希望しているのだとして、その理由を具体化してみましょう。
例えばあなたが将来的にはプロジェクトの方向性を決める立場になりたい考えているとします。しかし未経験からすぐにそのような立場に就くことは難しく、まずはプロジェクトの方針に従って仕事をする立場を選ばざるを得ないとします。
ここであなたが達成したいと考えることを具体化してみましょう。例えば、「3 年以内にプロジェクトのリーダー的ポジションで働きたい」というように、いつまでにどうなりたいのかが分かる表現にしてみます。
このように整理してみると、転職はあくまでその一手段に過ぎなかったことが分かりますね。「実績をつけたら転職したい」に比べてあなたのキャリア目標が相手に伝わる内容になりました。
- 企業側の期待についてリサーチする
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応募する企業がどのようなキャリアパスを想定しているかを事前にリサーチしましょう。多くの企業がウェブサイトでどのような人材を欲しているか発信していますし、採用サイトには先輩たちが歩んできたキャリパスを掲載しているところも少なくありません。企業説明会や OB/OG 訪問などの機会も利用できるかもしれませんね。
企業が求める人物像や期待する役割を理解することで、面接の前からある程度はあなたのキャリア目標にマッチする場所なのかどうか判断がつきます。またそこまでの判断がつかない場合でも、面接時にはあなたの希望と企業の期待の落とし所を深く探る手がかりになります。
- 歩み寄りの提案をイメージする
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現実には、あなたの希望と企業側の期待とが完全に一致することは稀です。しかしそうであるが故に、その違いを克服する提案ができればあなたの印象はグンとアップします。
あなたの「プロジェクトの方向性を決定する役割を担いたい」という希望を企業がすぐには叶えづらい理由はあなたにも理解できるはずです。全くの未経験者がプロジェクトを仕切れば成功の確率は著しく低下してしまうでしょう。
では例えばここで、「プロジェクトの一部で自分の意見を反映できる小さな責任を持つこと」と提案できるとどうでしょう。プロジェクト達成の妨げにはなりにくく、あなた自身はその企業の中で、段階的な成長に合わせて希望しているキャリア目標に近づくことができますね。
ここで挙げたような具体的な提案が必ずしも見つかるわけではありません。しかし、あなたの目標と企業の期待が交わるポイントを見つけ、その中で双方が満足できる落とし所を探ろうという努力やスタンスが重要です。これにより、面接官に「この人は自分の目標を持ちながらも、企業の方針に合わせて成長できる人材だ」と感じてもらうことができ、より前向きに採用を検討してくれるでしょう。
もちろん面接では第一に、応募者の希望と企業の期待との一致の程度を確認するところから入ります。しかしながら完全に一致することはほぼ無く、意見や考えの違いを擦り合わせる努力はどこかで必要になります。年収や業務内容、勤務形態など、自分にとって特に譲れない重要な条件について、事前に対立意見とのすり合わせをイメージしておくことで、多くの面接機会をチャンスに変える事ができます。
面接官との共通点を意識する
面接の場では、面接官が応募者の採用可否を決める立場であることや、実績や経験の差を強く意識するあまり、上下関係のようなものを感じてしまうかもしれません。しかし、本来はお互いが選び選ばれる対等な立場ですし、実はいくつもの共通点があります。
このことを事前に理解しておくことで、面接官を前にしてもリラックスしてコミュニケーションを取れるようになり、あなた本来の姿を自然に伝えることができるようになります。これは面接の失敗を避けることにも繋がります。
様々な共通点がありますが、代表的なものを 3 つ挙げると次のようなものがあります。
- 一緒に働く仲間を探していること
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あなたが自分の望む場所や仲間を探しているように、面接官もまた一緒に働いてくれる仲間を探しています。お互いに期待と不安を胸に面接の場に臨んでいるわけですね。
- 選ばれる立場であること
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あなたは採用されるか否かドキドキしながら受け答えしますよね。面接官もあなたに選ばれるか否かでソワソワしながら対応しています。あなたがいかに自分が企業に貢献できるかを PR するのと同じように、彼らは企業や職場の魅力を積極的にあなたにアピールします。有望な応募者はどの企業も欲しがるわけで、そこにも競争が生じています。
- 選ぶ立場でもあること
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選ぶ立場であることもお互い様です。面接という短い時間で、あなたはその後長く働くことになる場所と仲間が、自分の希望に沿うものかを真剣に見極めようとしますよね。面接官もまた、あなたが価値観を共有しながら企業を盛り立ててくれる人材であるかを全力で見定めようとしています。
このような共通点へ意識を向けることで面接官への共感が高まり、面接官の態度や言葉をポジティブに受け取りやすくなります。面接官を評価者ではなく、あなたにとって企業と応募者との良いマッチングを実現するためのパートナーと認識できると理想的ですね。あなたが面接の場を単なる質疑応答を目的としたものではなく、協力して良い結果を導く対話の場と認識できれば、面接の場で全力を発揮することができますよ!
面接はあなたと企業との相性を探る場なので気負わず自然体で!
面接の成功とはただ採用されることではありません。あなたが満足する報酬、成長を感じることができる仕事、そしてあなたを信頼してくれる仲間など、あなたが望む環境を手に入れることこそが面接の成功です。あなたがこれまでに培ってきたこと、そしてこれから成し遂げたいことに自信を持ってください。自分を偽らず、正直な気持ちで面接官と向き合うことが、成功への第一歩です。
また面接や採用は「ご縁」ともよく言われます。これは企業側の採用活動がその状況に応じて変わることも 1 つの理由です。未経験者を採用する場合にも、その組織のチームの状況や今後の会社の方向性に応じて、アグレッシブな人を欲する場合もあれば、忍耐強い人を欲する場合もあります。同じ人でもタイミングの違いによって採用・不採用の結果が異なる場合があります。
採用されればもちろん嬉しいですし、不採用だとガッカリするのはしょうがないことです。ただ、「自分はダメだった」とか「努力不足だった」と思う必要はありません。「たまたま合わなかった」とか「自分の才能を見出してもらえなかった」ぐらいに捉えておくのがちょうど良いです。未経験でも IT 求人は高い水準にあり、多くの企業があなたを求めていますからね。
今回の記事では、未経験者が IT 面接に成功するための心得について、採用経験者の視点から解説しました。あなたが面接への自信を深め、成功への一歩を踏み出すキッカケになれば嬉しいです!
面接以外にも IT キャリアに不安を感じたらこちらもご覧ください!不安の要因を 7 つに分類し、それぞれの解決方法を紹介しています!
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